【助産師が解説】赤ちゃんの性別っていつ分かる?ラムジーメソッド、ベビーナブって何?

妊娠

妊娠してつわりも落ち着いてくる頃、気になるのが赤ちゃんの性別ですよね!

生まれるまで楽しみにしておきたいという方もいますが少しでも早く知りたい!という方も多いはず。今日はそんな方のために

  • 性別が分かる時期
  • エコーで確認するときのポイント
  • 根拠はないけど巷でいわれている性別に関するジンクス

などについてお話ししたいと思います。

赤ちゃんの性別はいつ決まる?

赤ちゃんの性別は精子と卵子が受精した瞬間に決まります。

性別は卵子と精子の染色体の組み合わせによって決まります。男性はXY染色体女性はXX染色体です。なので男性の体でつくられる精子の染色体はXとYの2種類がありますが、女性の体でつくられる卵子の染色体はXのみです。卵子にY染色体の精子が入ればXYとなり男の子、X染色体の精子が入ればXXとなり女の子になります。

赤ちゃんの性別が分かる時期

赤ちゃんの性別はエコーで確認できますが方法によって見分ける時期が違います。

それぞれの詳しい方法はこの後解説しますが、判別時期は以下のようになります。

  • ラムジーメソッド…妊娠6〜9週頃
  • ベビーナブ…妊娠12週以降
  • 外性器で見分ける方法…妊娠16週以降

最近ではこれからご紹介するラムジーメソッドベビーナブなど妊娠初期に赤ちゃんの性別を推測する方法が様々出てきましたが正確性は低いのが現状です。

ちゃんまる
ちゃんまる

助産師としての私の考えでは、赤ちゃんの性別がちゃんと分かるのはエコーで外性器の見分けがつくようになる妊娠16週以降(妊娠5ヶ月以降)です。

性別が気になる!」「はやく知りたい!」という気持ちはとてもよく分かりますが(私自身もそうでした^^;)、あまり気にしすぎず「元気ならどちらでもいいけど早めに分かればラッキー☆」ぐらいの気持ちで過ごしましょう。

エコーで赤ちゃんの性別を見分ける方法

ラムジーメソッド

欧米で提唱され始めた方法でRamsy Theory(ラムジーセオリー)とも言われます。妊娠初期はお腹からのエコーでは見えにくいため経膣エコーと言って膣の中にエコーを挿入し赤ちゃんの状態を確認します。この経膣エコーで見たときの胎盤の位置で性別を推測するというもの。

胎盤が左側にあれば男の子右側にあれば女の子です。

これは私の息子と娘の9週頃のエコーです。ぼんやりと白く見えるのが胎盤です。分かりにくいので線で囲ってみました。確かになんとなく左寄り、右寄りのようにも見えますがたまたまかもしれませんし子宮の位置やエコーのプローブの角度によっても多少変わると思うので本当に参考程度という感じで捉えてください。

ベビーナブ

baby nub(ベビーナブ)は直訳すると「赤ちゃんの突起」という意味です。欧米ではnub theory(ナブセオリー)と言われます。赤ちゃんの性別は受精した瞬間から決まっていますが妊娠初期は男の子も女の子も生殖結節という突起が股の部分にあり同じような見た目をしています。この生殖結節の角度によって性別を推測するというものです。こちらは経腹エコーで赤ちゃんが見えるようになる妊娠12週以降が分かりやすいと言われています。

thenubtechs.com

背骨に対して突起の角度が30度以上なのが男の子30度未満なのが女の子です。この画像では上が男の子、下が女の子ということです。

こちらの画像では左(モバイルでは上)が男の子、右(モバイルでは下)が女の子です。

外性器の見分け方

外性器の違いがはっきりしてくると性別の正確性も高くなってきます。男の子では妊娠14-15週女の子では妊娠16-18週頃には角度が良ければ分かるようになってきます。性別を判定する時は赤ちゃんの真下から見るような角度でエコーを当てます。

男の子であれば脚の間に突起が見えます。女の子であれば股の部分に3本線や木の葉のような形が見えます。上の画像は赤ちゃんの向きが反対ですが男の子ははっきりとおちんちんが写っています。女の子は突起がなく線が見えます。

赤ちゃんが足を閉じていたり向きが悪いと週数が進んでも性別がはっきりしないこともあります。またエコーはかなり正確で男の子と言われたらほぼ100%男の子ですが、「女の子と言われていたのに生まれたら男の子だった!」ということはごく稀にあります。出産前に赤ちゃんの肌着などを用意する際はどちらの性別でも合う色や柄のものを選ぶと良いでしょう。

産まれるまで性別を知りたくない時は…

中には「赤ちゃんの性別は産まれるまで聞かずに楽しみにしておきたい」という方もいらっしゃるでしょう。その場合は早めに(目安は母子手帳が交付され妊婦健診が始まる頃)医師や助産師にそのことを伝えておきましょう。

根拠はないけど巷で言われるジンクスいろいろ

ここまではエコーでの性別の判別方法についてお話ししてきましたが、科学的根拠はないけれど巷で言われている性別に関するジンクスも色々ありますよね。地域によっても違うかもしれませんが私が聞いたことのあるものをいくつかご紹介します。

つわり

つわりがひどいと女の子つわりが軽いと男の子というもの。私は男女ともつわりが軽かったのですが周りの人や患者さんは「当たってた!」という声もあれば「男の子だったけどつわりがひどくて辛かった…」と意見は様々でした。

食べ物の好みの変化

妊娠中は味覚や食べ物の好みが変わることがよくあります。ジャンクフードや肉が食べたくなると男の子甘いものが食べたくなると女の子というジンクスもよく耳にしますよね。

お母さんの顔つきの変化

お母さんの顔つきがきつくなると男の子優しくなると女の子というもの。自分では分かりにくいのでパートナーや友達などに聞いてみてもいいかもしれません。ちなみに私は妊娠初期に友達から「なんか雰囲気が優しくなったね!赤ちゃん絶対女の子だよ!」と言われましたが産まれたのは男の子でした(°▽°)

お腹の出方

お腹が前に突き出るように大きくなると男の子横に広がるように大きくなると女の子とジンクスは有名ですね。これは結構当たっていることが多いような気がします。科学的根拠はありませんが…(^^;)

上の子や身近な子供の予言

上に2〜3歳のお兄ちゃんお姉ちゃんがいたり甥っ子や姪っ子がいるとお腹の赤ちゃんの性別を言い当てることがあります。私も第2子を妊娠してすぐの頃、当時2歳だった息子が「赤ちゃんちんちんついてないよ!」と言っていたのですが、その後の妊婦健診で女の子と判明したので驚きました。

まとめ

妊娠すると少しでも早く赤ちゃんの性別を知りたくなりますがラムジーメソッドやベビーナブは助産師の私でも分かりづらいですし正確性も低いのが現状です。外性器の違いがはっきりしてくる妊娠5ヶ月以降はかなり正確に分かるようになるので、それまではあまり焦らず「どっちでもいいから元気に産まれてきてね」とお腹に話しかけながら穏やかな気持ちで過ごしましょう。

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