【助産師の体感】満月の日に産まれやすいって本当?ズバリ出産が多いのはこんな日!

出産

出産予定日が近づいてくると「今日かな?」「明日かな?」とドキドキしますよね。

満月の日は普段よりも出産が多いなんて話も聞いたことがありますよね。

実際のところはどうなのか、助産師をしてきた体感としてどんな日にお産が多いかお伝えしていきます。ちなみに一部研究結果なども紹介していますが科学的根拠はなく、あくまで私の体感であることをご了承ください(^^;)

時間帯

まず時間帯についてですが、自然分娩であれば夜の間に産まれることが多い印象です。初産婦さんは平均12時間かかるので、夜の間に陣痛が来て日中に産まれるというパターンも多いです。哺乳類は外敵から赤ちゃんを守るために夜の間に出産することが多いと言われているのでそれが関係しているのかもしれませんし、夜間は副交感神経が優位になり陣痛が来やすいという説もあります。

しかし最近では母子の状態や予定日超過などで誘発剤を使用することも多くあります。その場合は朝から開始して夕方までに産まれることも多いです。

厚生労働省が発表している人口動態統計調査でも病院や診療所での分娩は平日の日中が多く、助産所や自宅での分娩は曜日関係に関係なく明け方が多いという結果が出ています。

満月・新月

満月の日に出産が増えるという話は有名ですね。体感としても確かに普段よりは多い気がします。スーパームーンの日が夜勤の時はちょっと気合い入れるために栄養ドリンクを飲んだりしていました(笑)

これに関しては2016年に東京大学大学院の研究グループが発表した研究で『満月前から満月にかけての3日間で牛の出産数が有意に増加した』という結果も出ています。

逆に新月(月が太陽と重なり地球から全く見えない日)も普段より出産が多いような気がします。アメリカで行われた研究でも『満月や新月の日はそれ以外の日よりも出産率が10%高かった』と言われています。

台風

台風の日は破水が増えます。気圧と陣痛や破水の関係について調べた研究ではどれも有意な差はなかったという結果が出ていますが、体感的には「台風の日は破水する人が多い」と感じます。これは他の助産師もよく言ってることで大型の台風が近づいてくると「さーて今回は破水が何人来るかなー」なんて話したりしています。

番外編

「静か」とか「落ち着いている」と言うと忙しくなる

これは助産師だけでなく看護師さんなどもあるあるだと思いますが、夜勤や休日など分娩がなく病棟も落ち着いていると「静かだねー」とか「今日は落ち着いてるよねー」なんてポロッと口から出てしまうことがあります。そうすると不思議なことに、その後嵐のように忙しくなったりするのです。

赤ちゃんが産まれるのは助産師にとっても非常に嬉しいことですが、一気にやってくると目の回るような忙しさです。一晩中飲まず食わずで走りっぱなしなんて日もあります。夜勤中の「静かだねー」は助産師と看護師の禁止ワードなのです(笑)

呼び込む助産師と呼び込まない助産師

これも不思議な話ですが、助産師によってたくさんお産を呼び込んで忙しくなる人とそうでない人がいます。私はどちらかと言うとあまり呼ばない助産師でしたが一緒に働いていたAさんは呼び込むことで有名でした。Aさんが分娩係の日はたくさん電話が鳴り入院もお産もあり忙しくなるので、Aさんが分娩係で一緒に夜勤をする日は飲まず食わずの覚悟をしていました。

まとめ

陣痛や出産についてはたくさんの研究が行われておりホルモンが関与していることが分かっていますが未だ十分に解明されていません。いつ陣痛が来るのか、いつ産まれるのかは誰にも分かりません。

予定日が近づいてくるとドキドキ、そわそわしてしまいますが残り少ない妊娠期間を楽しみながら穏やかな気持ちで赤ちゃんを待ってあげましょう。

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