妊娠するとお腹の中の赤ちゃんに悪影響になりそうなことはやめておきたいというお母さんが多いはず。でもおしゃれもしたいしキレイでいたい…というのが女心。。
そこで今回は妊娠中だけどおしゃれしたい!という女性へ向けて
- 妊娠中にやっていいこと、やめておいた方がいいこと
- 妊娠中やめておいた方がいいことは産後いつからOK?
などについて解説します。
妊娠中にやっていいことダメなこと
結論から言うと、
- オールハンドのエステ
- ヘアカラー、パーマ
- まつ毛エクステ、まつ毛パーマ
- マニキュア、ペディキュア
- レーザーや超音波を使ったエステ
- 脱毛
- ジェルネイル
です。ひとつひとつ解説していきますね。
エステ
ひとことでエステと言っても色々なものがあります。美容液やオイルを使用してオールハンドで行うものからレーザーや超音波などの機械を使用するものまで様々ありますが、妊娠中はオールハンドのエステのみにしておきましょう。レーザーや超音波は顔や手足などお腹から離れた部位であっても胎児への安全性が確認されていないため妊娠中はやめておきましょう。
また、オールハンドでもうつ伏せで行うエステは避けましょう。さらに、お腹が大きくなってくると長時間仰向けになるのも危険です。妊娠後期に長時間仰向けの姿勢でいると、増大した子宮が下大静脈という体中から心臓へ血液を戻す太い血管を圧迫して血圧が低下するのです。これを仰臥位低血圧症候群と言います。お腹がそこまで大きくなくてもめまいや吐き気、息苦しさなどを感じたらすぐにスタッフに伝え、寝たまま左側を向くように体勢を変えましょう。
体調がよければオールハンドのフェイシャルエステや浮腫み・コリをほぐすような手足のマッサージは問題ありません。サロンによってはマタニティ専用のコースを用意しているところもあるのでお近くのサロンを調べてみましょう。
ヘアカラー・パーマ
ヘアカラーやパーマも妊婦さんから「やってもいいですか?」とよく質問されますが、どちらも問題ありません。カラー剤やパーマ剤が頭皮から浸透して赤ちゃんに悪影響を与えるなどと聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが医学的根拠はありませんし、これまでにも妊娠中にカラーやパーマをして赤ちゃんに問題があったという話は聞いたことがありません。
だからと言って妊娠中に何度でもカラーやパーマをして良いということではありません。「どうしてもしたい!」ということなら妊娠中に1〜2回程度なら胎児への影響はありませんよ、という意味です。
ただし妊娠初期は匂いに敏感になっておりカラー剤やパーマ剤の匂いで気分が悪くなることもあるのでつわりが完全に落ち着き安定期(妊娠5ヶ月以降)に入ってからが安心です。また妊娠中は皮膚が敏感になっているためそれまで大丈夫だったカラー剤やパーマ剤でもしみたりかゆみが出ることがあります。しみやかゆみを感じた時はすぐにスタッフへ伝えましょう。
またカラーやパーマは時間がかかり長時間同じ姿勢でいる必要があるため、お腹が大きくなる妊娠後期も避けましょう。長時間座った姿勢で動かないでいると血の流れが悪くなり脚が浮腫んだり血管の中で血栓(血のかたまり)ができることがあります。
予防のために妊娠中に美容院でカラーやパーマをするときは定期的に足の曲げ伸ばしや足首を回すなどして足を動かすことを意識しましょう。また今はコロナ禍で飲み物が出ないところが多いので自分で飲み物を持参し美容師さんの了承を得てこまめに水分を摂るようにしましょう。
マツエク・まつ毛パーマ
まつ毛エクステやまつ毛パーマも妊娠中可能です。ただしこちらも妊娠中は肌が敏感なためグルーやパーマ剤でかぶれてしまうことがあります。またこちらも長時間仰向けになる施術のため仰臥位低血圧症候群に注意し、妊娠後期は避けましょう。
脱毛
妊娠中の脱毛は控えましょう。妊娠中は皮膚が敏感になっています。またホルモンバランスの変化によって一時的に体毛が濃くなったり毛周期が乱れることがあります。そのため脱毛によって皮膚のトラブルを引き起こしたり、脱毛してもすぐに同じ箇所に毛が生え効果が得られないことがあります。
でも体毛が濃くなるからこそ気になる〜という方もいますよね。私も妊娠中に全身毛むくじゃらになってショックを受けました(笑)。自己処理はしても構いませんがカミソリではなく電気シェーバーを使用しましょう。カミソリは刃が直接皮膚に当たるため肌に負担となります。電気シェーバーは刃が皮膚に当たらず毛をカットしてくれるため肌トラブルが起こりにくいと言えます。
また病院での診察や出産の時、おしもの毛を気にされる方がいらっしゃいますが断言します。
医師や助産師は
毛はまっっったく気にしていません!!!
私たちが見ているのは妊婦健診であれば妊娠経過が順調かどうか、分娩時であればお産が順調に進んでいるかどうかです。毛が濃かろうと無かろうとどっちでも構いませんし全く意識もしていません。健診やお産のために妊娠中におしもの毛を処理するなんてことは絶対にしないでくださいね。
ネイル
妊娠中のジェルネイルは控えましょう。マニキュアやペディキュアはOKです。
ジェルネイルは樹脂を硬化させて形成するため除光液では落とせません。最近ではセルフでジェルネイルをオフできるキットなども販売されていますが表面を削ってアセトンを含ませたコットンを乗せてアルミホイルで巻いて時間を置いて…と、とにかく時間がかかります。これがなぜ困るかというと緊急入院や緊急手術になった時にすぐ落とせないからです。
手術中は指先にモニターをつけて血中の酸素濃度を測定します。また爪の色を見て状態を観察することもあります。ジェルネイルをしていると正常な数値が測定できなくなってしまうのです。また手術でなくても緊急で入院となりそのまま出産まで帰れないこともあります。赤ちゃんがいるとなかなかジェルネイルをオフする時間もありませんし伸びた爪で赤ちゃんを傷つけてしまう可能性もあります。
これらの理由から妊娠中のジェルネイルはおすすめしません。「正期産域に入る37週までならやってもいいよね」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが切迫早産になることもありますし週数に関わらず妊娠中のジェルネイルはやめておきましょう。マニキュアやペディキュアは除光液ですぐに落とせますし、病院でも除光液を置いているところが多いので妊娠中も可能です。
妊娠中に美容院やサロンに行くときの注意点
上で妊娠中もOKと書いた内容でも、美容院やサロンによっては妊娠中の方はお断りしているところもあります。予約の際に必ず妊娠していることを伝え、可能かどうかを確認しておきましょう。また施術中に気分が悪くなったりした時は我慢せず、すぐにスタッフに伝えて休ませてもらいましょう。母子手帳はどこへ行く時も必ず持参し、何かあればすぐ受診できるように病院の電話番号も携帯に登録しておきましょう。
脱毛やジェルネイル、産後はいつからOK?
マシーンを使ったエステや脱毛、ジェルネイルなどは妊娠中は控えるようお伝えしましたが産後はいつからOKなの?と気になりますよね。
まず産後の1ヶ月健診までは外出は控えましょう。また産後6〜8週間は産褥期と言って妊娠・出産により変化した身体が妊娠前の状態に戻っていく期間です。しっかりと身体を休めましょう。
この産褥期を過ぎればエステやジェルネイルは可能ですがエステは色々な種類がありサロンやメニューによっては「産後6ヶ月は受けられません」「授乳中はできません」というものもあるので確認してからにしましょう。またネイルは赤ちゃんを傷つけないよう短いデザインにしましょう。
脱毛はホルモンバランスが落ち着いてからが良いでしょう。サロンや皮膚科によって「月経が再開してから」「授乳が終了してから」など決まっていることもあるので確認してから行きましょう。
まとめ
妊娠中も美しくいたいですよね。
赤ちゃんのために検索してこの記事を読んでくれたあなたはもう立派なお母さんです(^^)
妊娠中でもできるおしゃれを楽しみましょう。
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